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フライフィッシングって難しい釣り?(4) [フライフィッシング]

とうとう(4)だけど、早速はじめよう。

 

マタギは山の中で貴重な蛋白源を得るため、
釣りによって渓魚を捕らえていた。
しかも餌でなく毛鉤を主に用いて。
そう、正確には場合によって餌釣りも行っていたようだが、
割合としては毛鉤に頼る場面が多かったみたいだ。

何故だろう、この事実を知った自分も最初は理解し難かった。
ただ渓流のフライフィッシングを進めるうちに、
そうか、なるほどな、と解ってきたのだ。
渓魚とそれを取り巻く環境の特殊性が関与し、
他の一般的な釣りとは違うんだな、と言う事が。

山女や岩魚の棲む流れに、
あまり他の魚類は見当たらない。
特に河川最上流部(流れが枯れるようではダメだが)に棲む岩魚は、
ほぼ流れを独占していると言っても過言で無いほどだ。
いや、独占しているのではない、
こんな場所で生活できる魚が他に居ない、
これが正確な表現だろう。
一年のほぼ三分の一を雪と暮らし、
肉食である彼らの主食(水棲昆虫類)が、
流れの中に存在するのも年の半分程。
こんな所に誰が住まおうとするものか。

雪が融け始めやっと小さな小さな蚊の仲間が、
弱々しく水中の岩裏から這い出て水面から羽化する頃、
何ヶ月も断食状態だった渓魚達は久しぶりに口を使う。
厳しい冬を耐え抜き生き存えた彼らは、
痩せ細り体色も輝きと生気が失われている。
我々はこの時期の渓魚を「サビ」ていると表現するが、
あの感動するほどの美しい姿態は失せていて、
正に錆びたナイフのような鈍重さが痛々しいほどだ。

腹の足しになるのか解らないような小さな餌を
健気・活発に追うことから始まり、
暖かくなるほどにカゲロウやトビケラの幼・成虫を食し、
彼らは秋の産卵に備え活力を増してゆくのだ。
そしてこれらの餌の殆どが渓流の早い流れに乗って、
しかも食われまいと素早く行動している。

渓魚達に餌かどうかじっくりと品定めしている猶予は無い、
一瞬の俊敏さで臨まなければ食いっぱぐれるだけだ。

こんな魚を釣る場合・・・
そろそろ結論が見えてこないか。


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